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さて、今日3月4日は、僕の64回目の誕生日です。還暦で十干十二支一回りして0歳になったので、やっと4歳になりました。(^^;
『もはや「戦後」ではない』と言われた年に生まれて
僕が生まれたのは、1956年 (昭和31年) です。
この年の7月に発表された経済白書 (副題「日本経済の成長と近代化」) の結語には、太平洋戦争後の日本の復興が終了したことを指して『もはや「戦後」ではない』と記述され、流行語にもなりました。
そして昭和30年代は、33年に東京タワーが完成し、34年には当時皇太子であった現在の上皇様と上皇后美智子様のご成婚がありました。
初めて平民出身の皇太子妃となられた美智子妃の人気は、ミッチーブームとなり全国的に盛り上がったそうです。
39年には東海道新幹線が開通、そしてアジアで初めてとなる東京オリンピックが開催されます。昭和30年代は日本にとってエポックメーキングな時代でした。
そんな「Always 三丁目の夕日」世代として、戦後の高度成長期の真っ只中で育ったことになります。
あの東日本大震災から間もなく9年…
歳を取ると、誕生日に「おめでとうございます」と言われても「別にめでたくなんかないよ…」と心の中で呟く人が多いと思います。僕もそうでした。
それが、あの東日本大震災が起こり、昨日まであった当たり前の日常を突然奪われた方々を目にして180度変わったのです。
元気に誕生日を迎えられる。歳を重ねる毎に、それがどんなに有り難いことか、痛切に感じるようになりました。
昨日までと同じ生活が、今日も送ることができる。これはある意味、奇跡なのかもしれません。
何気ない日常が宝物
このブログを開設したのが、2012年10月。それ以来、何度もこの言葉を書いてきました。
東日本大震災で被災した方が、テレビインタビューで絞り出すように答えていた声が脳裏を離れません。
「何が欲しいわけでもない。昨日までの日常を返して欲しい。ただ、それだけです。」
自分が日々生活していく中で、忙しさに紛れて忘れてしまうことです。機会ある毎に思い出し、自分に言い聞かせていることです。何気ない日常が宝物なんだと。
そして、元気に誕生日を迎えることができたことに、心から感謝したいと思います。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.3.4記)